「ひらがな全国ツアー2017」けやき坂46大阪レポ&備忘録
長きにわたる就活もさすがに終わりが見えてきたかという今日この頃。
多様なコンテンツを通して世間や自分、周囲の人間を見つめなおす時期に差し掛かっております。日々深く考え事をするようになり、そろそろ心の動きを備忘録として残したいと考えるようになりました。
ところで昨日、縁あって欅坂46のアンダーグループ『けやき坂46(ひらがなけやき)』の初単独ツアーZeppNamba公演に行ってきました。
「ひらがな全国ツアー2017」大阪公演感想
結論から言えば、エモい。
漢字欅ですらメンバーの顔を数人知っているだけという中で、ひらがなけやきに関しては長濱ねる以外の存在を知らないまま突撃した初邂逅となりました。
顔も曲も活動も知らないグループの予期せぬライブを見た自分が何を考えるのかとそう思いつつライブが開演。
最大限エモくなった時に光りものがないのは辛いのでとりあえず公式甘え棒は買っといた。すぐ使ったので買ってよかった。
オープニングムービー
前回公演で今公演に向けたパフォーマンスの習得を課されていたというオープニングムービーがスタート。タップダンス習得に向け練習するメンバーたちの映像の途中で、「努力するだけじゃダメ」の文字がスクリーンに映し出され...
ここで涙。
知らないグループの知らないライブの知らない課題のメイキング映像で、涙。
曲が流れる前から、涙。
努力するだけではダメ。
タップダンスの練習成果に限った話ではない。アイドルという不安定な身分に身を置き、まだ知名度の低いグループで技量、自信、友情、競争を通じてどれだけの人に魅力を感じさせるか、その結果が大事。努力する姿を見て認められるという事もあるけれど、努力自体ではなくそれだけの努力を生む「本気」が認められるに過ぎないのだろう。努力なんて大前提の世界だと思うと、美しくも恐ろしい世界。
実際に披露されたパフォーマンスの完成度は素人目にはわからないし、個人的にはどうでもよかったとまで思う。東京公演で本当に初耳の課題を投げられたのだとしたら練習初日の不安はどれほどだっただろうかと想像すると、人前に立って差し支えないレベルに至ったというだけで十分だった。何せパフォーマンスはおろかライブの成功経験すらほとんどない状態である。素晴らしい話だと思う。
ひらがな曲・MCなど
わからない。メンバーも曲も知らないまま来ただけだから。
ただ、
これから活躍する未来を見据えた期待。
ステージに立って輝くことへの情熱。
公演の成功に対する不安と緊張。
そんなものがあるんだろうなあと思いつつ、これは逆に何も知らないまま来たからこその考察なんだろうなァとしみじみ感じ入った。曲と演者が把握できなくても、漂う心情や表情というエモーショナルなものは伝わってくるものなんだという新鮮な発見がそこにあった。自分の推しタオルを見つけた時の顔などを見ていると、傍目には気持ち悪いオタクにしか見えない者の応援がステージ上で大きくも小さくもある女の子たちを元気づけているのだから素敵な話である。
ただ、「好きな関西弁は『そうなんや』です」へのレスポンスはフゥーでもフォーでもなく「そうなんや~」だと思う。せっかく大阪会場だしそれぐらいの気概を見せてくれよな。
漢字曲
漢字欅の表題曲はさすがに知っていたので、数曲あったのを十分に楽しむことが出来た。漢字欅の曲になると会場が一層沸き立つのを感じた。それをひらがなメンバーはどう受け止めているんだろうな、なんてことを考えていた。
単独公演で自分たちの曲よりも先輩グループ曲のほうが盛り上がるという話。もちろんサプライズ的要素での盛り上がりもあるだろうし、本人たちもただ楽しく大好きな曲を歌っているに過ぎないのかもしれない。そもそも、グループが拡大初期なのだから有名な曲で客を掴みに行くというライブの1構成でしかないかもしれない。
でも、いつか自分たちだけの表題曲で先輩グループの曲よりも盛り上がる日が来るなら、この日との対比でより素敵なワンシーンになるに違いないと想像を膨らませた。
W-KEYAKIZAKAの詩
なんてこと考えていたらこの歌である。
自分の考えが甘かったことを知る。グループ同士を対比ではなく対立概念として論理展開していた未熟な自分がいたことを知った。
欅坂 けやき坂
絆っていいね 坂組だ
なのである。さまざまなロクでもない現場に行ったけれども、人生をかけた地位の流動性が存在するアイドルグループについてはあまり考えたことがなかったのでこれはなかなか興味深いなあと思う。
この時点ではほとんど知らないグループなのだが。
まとめ
色々と思索していたらあっという間に終わったライブであった。倍率も知らないが、知らない知らないと連呼しているこんな不勉強はチケットの取れなかった推しに怒られるかもしれないが、まぁ、ファンが1人増えたと思って許してほしいものである。
Zepp Nagoya公演は予習・勉強を重ねて絶対に参加しよう、そう決意した1日になった。
知らない顔だったが、お見送り会とやらで近くで見た顔は確かに可愛かった。すごいね